
柿崎中学校では、毎年1年生でスキー授業を実施しています。今年度も、1月15・16日に安塚キューピットバレースキー場に行く予定になっています。大人になって、新潟県外に出ると「スキー上手なの?」と聞かれることがよくあります。そんな時、自信をもって「できるよ」と答えることができ、厳しい新潟の冬を主体的に楽しめる人になってほしいと願っています。
~ レルヒ少佐とスキー発祥について ~ 今から108年前の1911年(明治44)1月12日、「Mettre(メテレ) ski(スキー)(スキーをはきなさい)」の号令とともに、日本で初めてとなるスキー指導が行われた上越市。指導したのは当時のオーストリア=ハンガリー帝国の軍人、テオドール・エドラー・フォン・レルヒ少佐。場所は、旧陸軍第13師団第58連隊の営庭(現上越市立城西中学校)で、この日スキー指導を受けたのは第58連隊の14名の将校たちでした。日本スキーの歴史は、ここ上越市から幕を開けました。 レルヒ少佐が伝えたスキーは、高田から全国へ広まっていきます。スキークラブの結成、スキー競技会の開催、スキー板の製作、スキー菓子・スキー民謡の誕生など、それらはすべて高田から始まり、この地がその原点でした。レルヒ少佐は、日本にスキー術を伝えた人物として有名ですが、軍人でありながら教養あふれる文化人としての側面を持っていました。乗馬や射撃、フェンシングなどのスポーツを楽しむ一方、音楽や絵画を愛好する趣味をもっていました。
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